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生成AIに圧倒される大学生へ──「無力感」とどう付き合うか
先日、Xでこんな投稿を見かけました。
大学入ってからの無力感がエグい…
課題は生成AIに丸投げしたら自分のより出来の良いものがすぐ出るし、
生成AIの使い方が上手い友達に時間的にも労力的にも成績的にも圧倒されているのがつらい
この投稿、気持ちはすごくよく分かります。
「頑張って自分で考えているのに、AIをサクッと使いこなしている人のほうが、
短時間で、自分より良い成果を出してしまう。」
そんな現実を突きつけられたら、無力感を覚えてしまうのも無理はありません。
社会では「どれだけ早く、どれだけ成果を出せるか」がすべて
ただ、一方でこうも思うんですよね。
社会に出れば、学歴や経験よりも「いかに成果をスピーディーに出すか」が求められるわけで。
実際、伝説的コピーライターの一人に、ユージン・シュワルツという人がいます。
彼は案件を受けたとき、まずクライアントから徹底的にヒアリングを行い、
そのヒアリングが終わった段階で、ほぼすべてのネタを引き出し終えていたそうです。
つまり、その時点でセールスレターはほぼ書き終わったようなもので、
あとはそれを紙に落とすだけの状態だった、と。
でも、あまりにも早く原稿を出しすぎると、クライアントからは
「コイツちゃんと仕事してんのか?」
と思われてしまうかもしれない。
そこでシュワルツは、あえて2週間ほど原稿を寝かせてから納品していたという話があります。
(もちろん、それだけ寝かせたコピーできっちり成果を出していたのが、さすがというところです。)
「長時間=えらい」という価値観からの脱却
もしこれを語っているのが、
「長時間 is GOD」だと思っている昭和脳のおじさんだったら、
「まあそう言うよね」で終わる話かもしれません。
でも、これを大学生が言っているのが、すごいなと感じました。
私が大学生の頃はというと──
出席を取られる一般教養の授業が朝8時50分から始まるので、
それに間に合うように、頑張って7時に家を出て、
満員電車に揺られて通っていました。
それがコロナ禍で、授業が全部リモートになったのを見て、
「めっちゃ羨ましいな…」と思ったものです。
(正直、あの頃に戻ってリモートで受け直したいくらいです。)
これからの前提は「AIを使いこなしていて当たり前」
これからの時代は、きっとこうなります。
- AIを使いこなしているのが当たり前
- そのうえで、「AIをどう使いこなせるか」が重要
そして、すでに現実はそうなりつつあります。
これは別にAIに限った話ではなくて、
もともと「人を使う」ことだって、まったく同じ構造なんですよね。
「人を使う」のも「AIを使う」のも、本質は同じ
人を使う場合は、相手にも感情や背景、体調やモチベーションがあります。
だからこそ、そのケアが大変だったりもする。
一方、AIにはそれらが一切ありません。
だからこそ、こちらの指示の出し方だけで、成果に圧倒的な差が出るわけです。
同じAIを使っていても、
- 雑な指示しか出せない人
- 目的・前提・条件をきちんと伝えて、「一緒に考えさせる」人
この二人では、アウトプットの質もスピードも、どんどん開いていきます。
「無力感」で止まるか、「使いこなし方」を学ぶか
だからこそ、冒頭の大学生には、
「いかにAIを使いこなせるか」を今から考えたほうがいいんじゃないかな?
と感じました。
それこそが、これからの時代に求められる
「成果につながる使い方」だと思うからです。
そして、最終的な判断を下すのは、やっぱり人間です。
AIがどれだけ優秀でも、
「何のために、その成果を使うのか?」を決めるのは人間側の役割です。
AIに無力感を覚えるか。
それとも、AIを味方につけて、自分の武器にしていくか。
あなたはどう思いますか?