北京で英語がまったく通じなかったあの日の小さな焦りが、
最近になって妙なご褒美に変わりました。
休憩時間にDUOLINGOで中国語をちょこちょこ。1日30分。
ゲームみたいに進むうちに、脳の知らないスイッチがカチッと入る感じがして楽しい。
発音は別世界でも、語順や「意味の組み立て方」は英語と似てるところが多い。
文字は日本語と親戚。
同時に、文法はやっぱり違う。
――でも、不思議と混乱しない。
「基礎」が橋になってくれるからです。
言語って、単語よりも「文法=意味の流れる型」をつかむと急に読めるようになる。
これ、ビジネスでも同じだなと。
商品も市場も媒体も毎回“単語”は変わるのに、
売れる構造の“文法”はあまり変わらない。
にもかかわらず、僕らはつい毎回ゼロから新単語を暗記するみたいに、
戦術を寄せ集めて疲れてしまう。
1)まず「売れる文法」を決めておく
LPや提案書の骨格は、
主語=誰に、
述語=何の変化、
助詞=なぜ信じられる(証拠)、
接続詞=今なぜ(緊急性)、
句点=どう行動する(CTA)。
この文法に沿って書けば、
媒体がSNSでもセミナーでも“言語”が変わっても意味は通る。
新市場に挑む前に、既存の勝ちパターンを
この5品詞で分解してテンプレ化しておくと、
展開が驚くほど速い。
2)「翻訳」して渡す
顧客は専門用語(あなたの単語)を知らない。
だから“顧客が既に話せる言語”に訳す。
業界用語→日常語、
機能→使用後の具体的な1日、
指標→損得の直感(時間・手間・不安)。
たとえば「NPS+20」より
「紹介が月◯件増えて広告費が△円浮く」のほうが母語に近い。
翻訳は気配りの最高のセールスです。
3)日課の“音読”を仕組みにする
言語は毎日触れるほど定着する。マーケも同じ。
点ではなく“文法の筋トレ”にすると、
どの媒体でも反射で組めるようになる。
忙しい日は、一部だけでもOK。継続こそ意味の流れを滑らかにする。
単語は市場ごとに変わる。けれど、文法はあなたが選べる。
あなたの会社の「売れる文法」は何ですか?
それをテンプレにして、今日どの1文(=1施策)から“音読”を始めますか?
――あなたは、どの基礎を明日へ橋渡ししますか?