平泳ぎでも、なんだかんだ泳ぎ切れた話

海の中で、足の下に何もない感覚がしました。館山の海はクリアで、海底までよく見えます。でも見えているのに、足が届かない。その瞬間、正直に言います。「これ、溺れたら死ぬな」と本気で思いました。

先月出たトライアスロン。まずは水泳の話です。

① クロールを諦めた理由

以前湘南の海で練習した時は、一寸先も見えないような濁った水の中で、怖くて前に進めませんでした。今回の館山は、驚くほどクリアでした。海底までしっかり見えて、視界としては申し分ありません。

でも、いつも泳いでいるプールとは、まるで別物でした。

25mごとに壁で区切られて、一息つける環境と、750mをひたすら泳ぎ続ける環境。これは、想像していた以上にしんどいものでした。そして、頭の中で何度もよぎったのが、さきほどの「溺れたら死ぬな」という感覚です。

それで、私はクロールを早々に諦めました。ひたすら平泳ぎで泳ぎ続けました。周りは全員クロールです。ちょっと格好悪いな、と思いましたが、死ぬよりはいいやろ、というのが本音です。

実はこれ、ビジネスでもよくある話だと思うのです。

「正しいやり方」にこだわりすぎて、動けなくなる。

速さや効率だけを追いかけていると、途中で息切れして、止まってしまう。それよりも、多少格好悪くても、自分に合ったペースで、最後までやり切る方が、結果的には強い。水泳でもそうでした。

② 実力差を突きつけられて気づいたこと

コースは750mを2周、合計1.5km。私が1周目を、死にそうになりながら(実際には死んではいません)平泳ぎでもがいている間、後ろから追い越していった方がいました。ロンドンオリンピックに日本代表として出場した経験のある選手だったそうです。

私が1周泳ぐ間に、その方は2周。見事に、綺麗に、私を1周遅れにしてくれました。

実力の差を、これほど清々しく突きつけられたのは久しぶりです。でも、悔しさよりも、なんだか笑ってしまいました。同じ750mでも、見ている世界がまったく違う。

それでも、なんだかんだ言って、泳ぎ切りました。

途中、少し息を整える瞬間があったからこそ、最後まで進めたのだと思います。休憩できる、休むということが、実はゴールに辿り着くための大事な一部なんだな、と改めて感じました。

最近、仕事の中で「正しいやり方」にこだわって、途中で止まってしまった場面はありませんでしたか。速さよりも、まずは自分のペースで前に進むこと。そして、時々止まって息を整えること。

あなたにとっての「平泳ぎ」は、何でしょうか。

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